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様々な人間模様が交差するラブホテルだ
が、その中でも「よそよそしく敬語で話しな
がら、ラブホテルに入っていく中年男女」
は一際、異彩を放つ。
そもそも「敬語で話す」間柄でありながら、 ラブホテルに入っていくこと自体、訳あり の臭いがプンプンである。なぜなら、二人 がまだ「敬語を話している」ということは、 二人でいろいろな話をして心が打ち解け るより前にラブホテルに入って○○○を する、もっと突っ込んだ言い方をすれば、 ○○○をすること自体が目的の関係だと いうことが明らかだからである。
しかも、その二人が、長年日本という国を 支えてきた「中年」だということを考えると、 もはや、その二人に救いの余地はない。 「最近の中年は…」である。
いざ、「ホテルに入ろう。」ということになっ
たときに、一番困るのは、どこのホテルも
満室で入れないとき。街中のラブホテルを
隈なく探し回るのも、すごくがっついている
ようで、かっこ悪いし、かと言って、このまま
ラブホテルに入らないで帰るのも、大きな
魚を逃がしたようで心が萎えてしまう。
ラブホテル街では、そんな行き場を失った 若者カップルが路頭に迷っている姿をよく 見かける。

「訳あり」という観点から考えると、より衝
撃的な男女を時折見かける。男女共にカ
チッとしたスーツに身を包み、商談をしな
がら、ラブホテルに入っていく男女だ。
これは、もう明らかに仕事絡みである。男 と女のどっちが「接待」をしているのか、わ からないが、とにかく、これは○○○をダ シに仕事を取ろうと意図していることは見 るからに明らかだ。
「○○○をダシに仕事を取る」。 これは決してAVの中の世界ではなく、実 際に、確実に現実の中で起こっていること なのだ。
ラブホテルは基本的に○○○をする場所
であるにもかかわらず、実際には防音設
備が万全ではないのが実情。だから、厳
密に言えば、隣の部屋や上下の部屋に
少なからず声が漏れている。
ラブホテルで○○○をする男女は、それ を覚悟の上で行っているわけだが、時折 上の階からものすごい悲鳴のような声が 聞こえてくることがある。非常にかすかに しか聞こえてこないため、上の階で一体 何が起こっているのかはうかがい知るこ とはできない。
ラブホテルは恐ろしい場所である。












