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Valentine
Valentine
バレンタイン生まれの男は自らが生まれた日を 人に教えることをあまり好まない。 それはなぜかと言うと、自分がバレンタイン生ま れだと知るや否や、この世のほとんどの人とい う人が全く同じ言葉を口にしてくるからである。

「へぇー、バレンタイン生まれなんだー。じゃぁ、 チョコと誕生日プレゼント両方もらえるんだー、 いいなー。」

糞食らえ、である。バレンタイン生まれだから、 バレンタイン・チョコをもらえるという保証がこ の世のどこにあるというのだ。バレンタイン生 まれの人はバレンタイン・チョコがもらえるとい う理屈は、元旦生まれの人は皆お年玉がいっ ぱいもらえるという理屈と同じで、全く意味を持 たない。実際、この世にそんなことがあるはず がない。 それどころか、この世のバレンタイン生まれの 男は実は世界で一番寂しいバレンタイン・デー を過ごしている。自分が生まれた日に別にバレ ンタイン生まれでもない男たちが、とことんいい 思いをしている光景を目の当たりにするのだか ら。バレンタイン生まれの男にはそういった寂し い背中がある。
Valentine
バレンタイン生まれの男の、その寂しすぎる背 中には、一言では言い表せない重苦しい物語と 歴史がある。その全貌はバレンタイン・デーが生 まれるきっかけとなった、バレンタイン伝説に隠 されている。

バレンタイン・デーとは、ローマ帝国の時代、当時 のローマ皇帝によって結婚を禁じられていた兵士 たちを不憫に思った聖バレンタインが、隠れて兵 士たちを結婚させていたことが皇帝の逆鱗に触れ て、棍棒によって撲殺された日のことである。要す るにバレンタイン・デーという物語の主人公である 聖バレンタインは他人の幸せのために自らの命を 捧げた人だったのである。何て寂しげで悲しい物 語だろうか。

この聖バレンタインの自らの幸せを犠牲にしてま で他人の幸せを祝福するスタンスは、バレンタイ ン生まれでありながらチョコをもらえず、別にバレ ンタイン生まれでもない男たちが女の子からチョコ をもらっている光景を、指を銜えて眺めている寂しい バレンタイン生まれの男と奇妙にもだぶる。 バレンタイン生まれの男の寂しすぎる背中は、幾 千もの年月を経ても、尚受け継がれる。

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