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お母さんの言葉。
本当はずっと隠し通すつもりだった。でも、僕は ずっと隠し通せるほど、図太い人間ではなかっ たし、何より、ずっと嘘を隠し通して生きていくこ とに耐え切れなかった。
だから、小学校4年生のある晩、僕は思い切っ て、お母さんに、三日前に僕がしたことのすべ てを告白することにしたんだ。

学校の友達に誘われて、近所のスーパーで50 円のチョコレートを万引きしたこと。今まで、ず っと隠し通すつもりで黙っていたこと…。

泣いても泣いても、泣ききれないくらい、僕にと っては重たいことだったのに、予想に反して、お 母さんは終始冷静だった。少し、目に涙を溜め ていたけれど。
そんなお母さんに、僕は少し不満だった。本当 はお母さんに完膚なきまでに怒られたかった。 お尻が真っ赤に腫れ上がるくらいまで、引っ叩 かれたかった。そうすれば、僕の犯した過ちの すべてが許されると思ったから。お母さんに怒 られさえすれば、すべては許されると思ってい たから。
「でもね。」とお母さんは言った。
「でもね。こればっかりは、どんなにお母さんが あなたを怒っても、叱っても、解決することでは ないの。自分の胸で反省して、自分の口で謝罪 の言葉を口にしなければ、何も解決しないのよ。」
びっくりするくらい、静かで、小さな声だった。けれ ども、それは、僕の胸の中で、その数百万倍の声 になって、鳴り響いた。

自分の犯した過ちは、結局、誰の手を借りるわけ でもなく、自らの胸の中で解決しなければならない。 自分の胸の中で、自らが犯した罪の重さを深く認 識し、反省し、自らの口で、謝罪の言葉を口にしな ければならない。

僕が小学4年生にして、自らの犯した罪の重さを 知った日、それは皮肉にも母の日だった。

次の朝、僕は自らの胸の中にある罪の重さを両手 で抱え込みながら、万引きをした近所のスーパー へひとりで向かった。自らの口で、謝罪の言葉を口 にするために。(34歳・カメラマン)
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