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エレベーターやオフィス等でごく頻繁に見られる、ドアを開けて「お先にどうぞ。」と、人に先を譲る行
為。あの行為には一体何の意味があるのだろうか。詳しく検証すればするほど、そこには、われわれ
人間の世にも奇妙な生態が露になってくる。
想像してみよう。
例えば、エレベーターの中。あな たは今、別に知り合いでも何でもない人と二人で エレベーターに乗っている。エレベーターのボタン から察するに、どうやらあなたは、その人と降り る階が同じのようだ。 そうこうしているうちに、エレベーターはあなたの 目的の階に到着する。すると、一緒にいた、別に 知り合いでも何でもない人が「開」ボタンを押し て、にこやかに「お先にどうぞ。」と先を譲ってき た。
そのとき、あなたは心からそれを「嬉しい」と思う だろうか?
エレベーターの「開」ボタンを押して、「お先にど
うぞ。」と言う人には、次のような心理が働いて
いると言われている。
@エレベーターを後から出るより、先に出る方が
得、という価値観。
Aにもかかわらず、人に先を譲る自分は、すごい。
人間性が優れている。
B先を譲ることで、その人を喜ばせ、自分の株を
上げたい。
「お先にどうぞ。」という一見、何の変哲もない行為
には、実はわれわれの度肝を抜く驚愕のトリックが
隠されているという事実は、あまり知られていない。
その驚愕のトリックとは何か?まずは右図をじっくり
見て欲しい。この図は、同じ職場で働く二人の人物
がエレベーターの出口のドアとオフィスの入口のド
アを互いに譲り合う様を表したものである。この図を
見て、ある奇妙な点に気がつかなかっただろうか?
何と、先にエレベーターの出口のドアを譲った人物
(○)が、今度は逆にオフィスの入口のドアを譲って
もらい、最終的には先にオフィスの中に入っている
ではないか!このような奇妙な現象が起こる背景には、先にエレベーターの出口のドアを譲った人物の欲望に毒 された、したたかな手口が透けて見える。彼らの手口は以下の通りだ。
@先にエレベーターのドアを譲り、相手に恩を売る。
A恩を着せられた相手は、その恩を返そうと、今度は逆にオフィスの入口のドアを譲らざるを得なくなる。
B最終的には、自分が先にオフィスの中に入り、得をする。
このように、一見何の変哲もない「お先にどうぞ。」という行為の中には、実はわれわれの度肝を抜く驚 愕のトリックが隠されていたのである。













